5月の佐々木 1

ブログに関して、すっかりと怠け者になってしまいました。
さて、5月の佐々木はと言うと、
よく笑ってました。
1番笑わしてくれたのは、
ギターを背中にしょった女の子2人組でした。
僕の前方1メートル先を歩く2人は、
どうやらこれからバンドの練習に行くらしい。
日曜日の朝9時、
店に向かっている僕は、
彼女達の会話に夢中でした。
おそらく、ベースとギター担当の2人は、
ボーカルの娘をよく思ってないらしい。
人を見下す目と、
気のない返事が、
2人をムカつかせてる1番の原因のようだ。
「たいして上手くもないくせにね.......」
「そりゃあ、私達だって、そんなでもないけどね......」
「あの態度はないよね」
「そうだね」と、
僕も2人に同意した。
すると突然、
片方のおしゃべりの方が、
「やっべー、わたし今日1回も曲がってないんだけどー」
「それって、どういう事?」
僕と同じ疑問を、片方がしてくれた。
「だから、さっき、あんたの家を出てから、
1回も曲がらずに、ここまで来てるってことよ」
「マジで?」
「マジマジ、チョー、マジ!」
「人生の新記録」
「曲がらない新記録」
「ねぇ、このまま駅まで、曲がらずに行ける?」
「えーとね、2回曲がるよ」
と、僕は心の中で呟いた。
すると、片方の子が、
「えーとね、無理!
餃子の王将にぶつかっちゃうよ」
「ちぇっ、新記録ならずか........」
彼女は、とても残念そうに立ち止まっていた。
その日の日曜日は、幸せに過ごせました。
ありがとうバンドマン。
アリゾナへ行くといいよ。
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