北海道ツアー ２
午前９時、「大雪山カントリークラブ」到着
２年前と同じコース、ほぼ同じメンバー。
違うのは「今日までの練習量」。
あの「にやけたスキッ歯」へのリベンジ。
イカンイカン、「人は人、オレはオレ」。
まずは練習場でストレッチとスイングチェック。
ゆっくり、大きく、しっかりスイングしながらボールの軌道を確かめる。
時々「にやけたスキッ歯」のスイングを盗み見る。
あの堅苦しいスイングに負けたかと思うと、我ながら情けない。
するとそこへ仲間からの金言プレゼンツ！
なんと僕の「力み過ぎのグリップ」を見事なまでのワンポイントアドバイス。
するとどうでしょう！ボールの軌道がミルミル安定するではありませか。
ヤバい！ボールが捕まる.................。嬉し過ぎる！
「にやけたスキッ歯ゴリラ」をまた盗み見る。
ガラクタのブリキが「ギィーギィー」言いながら振っている。
負けちゃいけない相手だ。
さて、いよいよ試合開始！
「にやけたゴリラ」からのティショット！
相変わらずの「立ちションアドレス」
しかも誰にも見られたくない様な「こっそり立ちション」だ。
実に「見苦しい」
「ギィーギィー」言いながら打ったボールは、
やっとレディースティを超えた所のブッシュ。
推定距離４３ヤード！
うっかり鼻が出てしまった。
佐々木ボギー、ゴリラはトリプルスタート。
続くショート、佐々木１オン４パットの痛恨のダボ、
ゴリラはチョロチョロ物語の７くらい。
前半終わって、佐々木４５、ゴリラ６１。
後半、相変わらず５０ヤード前後のティショットゴリラ。
２打目を「くわえタバコ」で打つ始末。
「オレはこの２年間、こんなゴリラを目標に生きて来たかと思うと
悲しい気持ちにさえなってくる」
「ガンバレゴリラ！」「しっかりしろゴリラ！」「下を向くなゴリラ！」
いつのまにか僕はゴリラのパトロンと化していた。
空振りをゴマカそうとしたりもしていた。
ブツブツ一人言も言い始めていた。
目はギョロギョロからキョロキョロに変わっていた。
鼻でずっと息を吸ってるのか鼻穴がずっとビッグドライブだ。
歯のスキマも若干広がった気がする。
後半、佐々木４８ ゴリラ６０。
２年間ずっと、悔しさを忘れなかった男と、
通風になるほどの魚卵男との差。
追う者と、追われている事を忘れていた男との差。
ティグランドのゴミを拾う男と、
タバコを平気で投げ捨てる男との差。
色んな差が数字以上に表れていた気がする。
朝５時に下北沢を出発し、昼の２時にはゴルフを終え、
生ビールと豪華なランチを御馳走になり、
ちょっと寂しい喜びに浸る。
うなだれるゴリラはノンアルコールビールを早くも３杯目。
まずそうなカレーを犬の様に食べている。
「この男は、本気で僕に勝とうとしていたのか？」
「もしかして、これは彼からのビッグプレゼンツ？」
「僕に自信を取り戻させようとした出来レース？」
「彼は、わざと？」
まぁ何はともあれ、僕をここまで成長させてくれた彼には
心から感謝しなければいけない。
そして、まだまだ雲の上の３人も次の機会は脅かせるはず..........。
「ありがとうございました」
「がんばれ、ブリキング！君には愉快な家族がいるじゃないか」
写真は、ムッタも登ったロケット試験場...............。
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